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ケアマネージャーの職場には「居宅」「施設」「地域包括支援センター」がありますが、それぞれ仕事内容や働き方が大きく異なります。
地方から都心へ移住したら、どの職場に所属するのが良いのかがわからない。
特に首都圏では、これらの選択肢が豊富で、より自分に合った職場を見つけやすい環境ですが、それゆえに選択が難しいと考える人も多いです。
そこでここでは、ケアマネ資格を活かして首都圏に移住した私の体験も交えながら、3つの職場スタイルを比較していきます。
こんな人に読んでほしい
・知らない土地でケアマネとして働きたいけど、どの職場がいいかわからない
・自分のためにも地域のことも知りたいけど、あまり仕事で苦労するのも嫌!
・働きやすい職場を選びたいけどわからないし、失敗もしたくない・・・
この記事を読むと、今までケアマネとして働いてきた経験をもとに、移住後の職場としてどんなところがあなたにあっているのかが分かります。
ケアマネの職場選びの第一歩として、職場の方向を決めたい人は、必ず最後まで読んでください。
居宅介護支援事業所(いわゆる「居宅ケアマネ」)
居宅介護支援事業所はケアマネが働く事業所としては、どの地域でも一番多い事業所です。
居宅ケアマネと呼ばれ、自宅で生活している人専門のケアマネージャーです。
利用者一人につき一人のケアマネが担当することで、利用者とその家族との関わりは強く、ケアマネの中でも特にコミュニケーション能力が必要です。

コミュ力が必要なケアマネですが、私生活では人見知りな私がずっと居宅ケアマネです。
私は居宅ケアマネが好きなので他の働き方は考えられません。
特徴
- 利用者の自宅に訪問し、利用者一人ひとりのケアプランを作成
- 医療・介護職との連携が中心
- 1人で複数案件を担当(30〜40件)
首都圏の傾向
- 法人規模が大きく、訪問看護や通所事業所などの分業体制が整っている
- 電子カルテ・タブレット、リモートワークOKなどICT化が進んでいる
- 公共交通が発達しており、訪問がしやすい
- 電動自転車で訪問できる範囲を拠点に活動する事業所も増えている
居宅ケアマネに向いている人
- 一人ひとりの利用者とじっくり向き合いたい人
- 書類作業パソコンの記録などが苦にならない人
- ある程度自分の裁量で働きたい人
施設ケアマネ(特養・老健・有料老人ホームなど)
自宅へ直接訪問する居宅ケアマネと違い、事業所へ出勤したら移動しなくても良いのが特徴。
施設に入所している利用者限定で担当するため、仕事内容が安定しています。

施設ケアマネは施設スタッフとのチームケアが基本です。チームでより良い介護を提供していく方法をまとめるのがケアマネの仕事です。
特徴
- 入所している利用者のケアプランを作成
- チームケアの一員として現場と密接に関わる
- 緊急対応が少なく、安定した勤務形態
首都圏の傾向
- 施設数が多く、希望条件に合う職場を探しやすい
- 新設施設や高級有料ホームなど、幅広い選択肢
- 働きやすさ重視の法人も多数(福利厚生充実)
施設ケアマネに向いている人
- 医療・看護と連携しながらみんなでケアしたい人
- チームで働くのが好きな人
- 残業が少なく、勤務時間を固定したい人
地域包括支援センター(包括)
地域包括支援センターは地域住民の相談場所です。
その中でもケアマネは介護保険のみならず、高齢者の様々な相談対応を行います。
地域の特性や制度利用の知識を習得でき、ケアマネ自身の知識も豊富に成長できます。

地域包括のケアマネはその地域の情報屋さんとも言われています。
特徴
- 要支援者限定のケアプラン作成
- 高齢者全般の総合相談窓口
- 行政・地域、病院と連携する業務が多い
- 要介護者の相談時には、居宅ケアマネへ紹介する
首都圏の傾向
- 自治体・民生委員との連携体制が整っている
- 地域のネットワークづくりに積極的な事業所が多い
- 他職種(保健師、社会福祉士)とのチーム制
地域包括のケアマネに向いている人
- 地域全体を支えたいという思いがある
- 外部との折衝・調整に抵抗がない
- 行政系の仕事にも興味がある
☑️3種類の職場の特徴をまとめました。
特徴 | 居宅 | 施設 | 包括 |
勤務時間 | 比較的自由 | 固定・シフト制 | 役所に近い平日中心 |
外出の有無 | 多い(訪問) | ほぼなし | 少なめ |
書類業務 | 多い | 少なめ | 普通〜多い |
首都圏での選択肢 | ◎ | ◎ | ○ |
主な対象者 | 要介護者 | 入所高齢者 | 要支援者・一般高齢者 |
この記事のまとめ
地方でケアマネとして働いて、職場の仕事内容は大体理解していても、地方と首都圏ではどう違うのか❓
この記事では地方と首都圏の両方で実際に働いた私の実体験から記事をまとめました。
地方と首都圏の違い
・圧倒的な事業所の数から、働き方が選べることで、自分の生活スタイルに合わせられる
・ICTの活用が進んでいることで、ケアマネの在宅ワークを推奨する事業所も増えている
・事業所が多いことで、勤務形態と給与を見比べながら職場を選ぶことができる
地方で長年ケアマネをしていましたが、選択肢の数と収入において、圧倒的に首都圏が働きやすいです。
私の場合は性格的にも地方より首都圏のほうが合っていた事が、首都圏をお勧めする理由でもあります。
地方から首都圏への移住で、職場の選択に迷っている人のお役に立てると嬉しいです。